2017年11月15日

子守歌はバッハ

明日、再び日本に向かいます。

今回もまた、残して行く猫にとって一番ストレスが小さい方法を選びました。それはキャットシッターさんを頼むこと。留守の間ずっと家に泊まり込んで面倒を見てもらいます。責任感があり、かつ穏やかな声の持ち主だからきっと大丈夫。それにこの人、ピアノも上手いのです。バッハを弾いてもらおうね、ひみちゃん。

父も猫もいつのまにか老境に入ってしまって、切なくなります。これからはふたつの家をもっと頻繁に行き来しなければならなくなるのでしょう。

こういう夜は「ゴルトベルク変奏曲」も晩年のグールドの録音のほうを聞きます。











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posted by 水曜日(とに) at 14:40| Comment(8) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月02日

スクリャービン

客のいぬ二十三時のデニーズにスクリャービンは小さく流れる


この歌を何度も結社に投稿しようと思っては結局ボツにしました。なんのへんてつもない「ただごと歌」なので。でも何だかこの歌は捨てられないのです。


この歌は今年の春に帰省した折に詠みました。父の急病の知らせに駆けつけた実家。半月ほどたって少し状態が落ち着き始めた頃、前から約束していた幼馴染に会いに行きました。多忙な人なので自由になる時間は深夜だけ。でも片田舎ではもう気の利いたお店はみんな閉まっている時間です。


話ができればいいんだからさ、というわけでデニーズへ出かけていきました。積もる話もふっと止んだとき。店内にスクリャービンの24の前奏曲、作品11の第一番が流れてきました。ボリュームがごくごく絞られて。


ファミリーレストランとロシアのマイナーな作曲家の組み合わせが意外でした。スクリャービンが子供時代から好きだった私にとって、この夜突然聴こえてきた前奏曲には何か意味があるように思えたものでした。


この曲は前の先生についていた6年ほど前に練習しました。クロスリズムに苦労しました。





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2017年10月31日

秋のユリノキ

朝の日を浴びてユリノキ黄葉の深みを見せる四階の窓
高橋燿子(冬雷 2017年1月号 p.39)

ユリノキが私にとっても親しい存在になったのは、冬雷の方々の短歌のおかげです。ユリノキは背の高い樹。四階からならば、まっすぐに樹と向かい合えそうですね。深みを見せる黄葉…朝日を浴びて葉は濃い黄金色に光っていたのかもしれません。関東地方のすがすがしい秋の空気が伝わるような歌。

ここ太平洋の東側の港町でも、ユリノキはすっかり秋の色です。来年の春が楽しみ。

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posted by 水曜日(とに) at 07:21| Comment(2) | 好きな歌(冬雷) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする