2018年02月24日

音は疲れる

こんなニュースを読みました。


なんだかとても疲れそうです。

ドビュッシーだろうがショパンだろうが「ヒーリング音楽」だろうが、自分が主体的に聞きたい場面以外で音楽を流される。それは私には苦痛でしかありません。店内、駅構内、どこでだって嫌だけど、特に電車なんて逃げ場所がないでしょう。もちろん、これがたとえ敬愛するかの大バッハの「ゴルトベルク変奏曲」(グールド晩年録音版)だってごめんです。

「うるさくない」「気が付かない」という人がうらやましい。私は音を無視することができないので、生活空間に人工的な音が常にあると思考能力を奪われるのです。かつて日比谷線で通勤していたことがあるので、特に反応してしまいました。あの狭い箱の中で「月の光」だなんて…。

また雪になりました。雪の日は町の喧騒も遠のきます。

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posted by 水曜日(とに) at 04:07| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月20日

南の枝の

桜木の下を通れば心なしか南の枝のほのぼのとして
永田つぎ(冬雷 2015年6月号)

この歌が詠まれた頃はまだきっと冬。でも桜の木の南にあるほうの枝が少し違う。そのことに気が付いて、思わず作者は立ち止まる。枝が「ほのぼのとして」いるのは芽ぶきの兆候でしょう。そして作者の心もほのぼのと温まったのでしょう。優しい言葉遣いに春を待つ心が現れています。

バンクーバーも週末は雪でした。でも強い西風が厚い雲を吹き飛ばし、久しぶりに澄んだ青空が広がりました。身震いするほど冷たい風の中を必死で歩いたのは、この光景を見るため。手がかじかんで焦点が定まっていませんが。

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これはwhitecomb cherry(土地の人はウィットコム・チェリーと発音していました)。シアトルのウィットコムという庭師が手掛けたもので、北米西海岸の北西部によく見られるとのこと。濃い桃色が青空と雪に映えてため息が出るほど美しい(そして足元はしんしんと冷える!)。

この町には桜マップというのがあって、いつどこに行けばどんな桜に出会えるのかがわかります。http://www.vcbf.ca/neighbourhood-maps

北国では日長がぐんと伸びるせいか開花が早い。そのわりに気温がいつまでも低いせいか花は長持ち。これから5月ぐらいまでいろんな桜が見られます。

やっとやっと長い冬が終わります!






posted by 水曜日(とに) at 04:44| Comment(8) | 好きな歌(冬雷) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月17日

福寿草とクロッカス

やはらかな黄のいろ持てる福寿草ひと群だちのその暖かさ

倉浪ゆみ(冬雷2015年4月号)

福寿草の黄色は太陽の光だと思います。色彩の乏しいこの季節。鮮やかに咲く花を見つけた喜びを「暖かさ」と表現されているのがいいですね。春を待つ心が感じられます。

福寿草は、私の実家でも冬の終わりを告げてくれる花です。今年は寒い、福寿草もまだ咲かない。今月のはじめにそんなメールをよこした父ですが、先週末に突然体調を崩して再び入院となりました。世界の僻地を意気揚々と渡り歩いていた父も、老いには、病には、やはり勝てないのか。そう思うと重苦しい気持ちになります。でも、「点滴が外れて自由になった。万歳だ」などとメールを書いてくるあたり、まだまだ父は大丈夫。そう信じていきましょう。

大きな仕事をどうにか片付けたので、いつでも実家に飛んでいくつもりで準備していますけどね。

私の庭には福寿草はないけれど、植えた覚えもないクロッカスが咲き始めました。クロッカスってわーい!と開いた両手を思い切りお日様に向かってのばしているみたい。

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posted by 水曜日(とに) at 10:47| Comment(4) | 好きな歌(冬雷) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする