2018年07月19日

風を切る

春を待たずに亡くなった友人の自転車を譲り受けました。これが電動アシスト付き自転車。実は大河の源流を目指すアドベンチャーをもくろんでいて、ちょっとハイスペックなマウンテンバイクを買おうと思っていた私は、「え~エレクトリックバイク?乗らないと思うけどなあ…」。その舌の根も乾かぬうちに、楽しんでいます。

何しろここは坂の多い港町。どこへ出ても帰りは長いだらだら上り坂。我が家が遠い。そんなときも電気の力であっという間なのです。

大好きな貨物船と貨物列車を見に行くのもあっという間です。仕事の合間の休憩にぶんと飛んで、潮風に吹かれるのも夢ではありません。

納品を終えた夕暮れ時に街を走りました。暖かい日だったので、猫がたくさん外に出ていました。
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徒歩とも車とも違う魅力は、風をじかに切ること。長雨の季節がやってくる前に、この自転車に乗って散策をしようと思います。


posted by 水曜日(とに) at 12:56| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月21日

海へ!

わたの原漕ぎ出でて見れば久かたの雲ゐにまがふ沖つ白波

法性寺入道前関白太政大臣


「大海原に漕ぎ出してみると、雲と見まがうばかりに沖のほうには白波が立っていることよ」


ようやく夏らしくなってきたある日の午後、私も海に出ました。

波間を滑るように進む友人夫婦とは対照的に、ぎっくり腰中の夫と両手腱鞘炎の私のカヤックは呼吸が合わず、櫂がからんだりあわや岩礁にぶつかりそうになったりもたもたしては、小競り合い(海に出てまでも!)。

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入り江に沿って別の浜へ、そこで泳ぎ、またカヤックに乗り込みます。目の前を何度も横切る大きなアザラシ。
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岬を越えると突然目の前が開けます。前方のカヤックからマリー・フランスの歌声が聞こえてきました。「かぜよ、くもよ、ひかりよ…」。
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夏至まであと一歩というこの日は、実は私の誕生日。海の上で過ごした数時間は、私にとって何よりの贈り物となりました。

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posted by 水曜日(とに) at 16:40| Comment(14) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月14日

風よ 雲よ 陽光(ひかり)よ
夢をはこぶ翼
遥かなる空に描く
「希望」という字を

ひとは夢み 旅して
いつか空を飛ぶ

風よ 雲よ 陽光(ひかり)よ
夢をはこぶ翼
遥かなる空に描く
「自由」という字を

Oh, wind, oh clouds, oh sunlight!
You're the wings that carry my dreams,
You write across a distant sky
Words of inspiration.

So did people once travel in dreams,
floating out across the sky.

Oh, wind, oh clouds, oh sunlight!
You're the wings that carry my dreams,
You write across a distant sky
Words of freedom and liberty.

詞:武満徹 
英訳:エラ・ルイーズ・ラトリッジ&カースティ・カルドロ


「もしもーし!わたしはマリー・フランスでーす!元気ですかー?わたしは元気でーす!」
日本語はこれだけしか話さないマリー・フランスといま、武満徹の作った歌、「翼」を練習しています。


YouTubeで見つけたアレンジが好きなので、私はピアノ伴奏を耳コピー中。マリー・フランスはローマ字書きの日本語の発音を練習中。彼女いわく、フランス語ネイティブ話者にとって日本語の発音はさほど難しくない。

でも歌の意味となると英訳がたよりです。上の訳では「希望」が"inspiration"、「自由」は"freedom and liberty"。日本語の文字を見つめるときの印象と、英語のそれもやっぱり少し違います。私がこの歌に感じたはるか遠くの世界へのあこがれを、マリー・フランスはどう受け止めているのでしょう。

詩をほかの言葉に訳すのはとても難しいことです。上に載せた英訳はそのまま英語で歌えるように作られています。彼女にはそのうちにフランス語訳を作ってもらい、日本語、フランス語、英語で歌ってもらいたいのですが、日本語に比べたらいとこ同士のように近いフランス語と英語でもやっぱり「うーん、悩むわねえ」と。

そんな彼女と私は唯一の共通語である英語で話をします。日々英語と格闘してはむなしく敗れている私は、もう英語なんか!と思うこともあるのだけれど、英語があったから彼女と友達になれたわけで。彼女のにぎやかな人懐こさと暖かさは、英語経由でもしっかりと伝わってくるのです。
posted by 水曜日(とに) at 01:50| Comment(6) | 好きな歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする